MENU
カネコケンタロウ
ヒーリングサロン メルキーズ主宰
東京在住の男性ヒーラー。幼少期から精神世界に関心を持ち、10代からエネルギーワークを実践。2014年からスピリチュアルヒーリングの研鑽を積み、2016年に独立してヒーリングサロン メルキーズを設立。癒しを求めるお客様にヒーリングのセッション・ワークショップをご提供している。近年では、トルコ人向けのワークショップを開催するなど、海外向けの活動も積極的に行う。

リーディングが苦手な人が犯しがちな4つのミス

日頃ヒーリングの技術的なご相談に乗らせていただく中で、トップクラスで多い相談内容が「リーディングがうまくできません」です。

様々な方にレッスンしていると、「リーディングが苦手と言っている人はこういうミスをしがち」という共通点が段々見えてきました。この記事では、リーディングが苦手な人が犯しがちな4つのミスをお話しします。

目次

1. はっきり見える・聞こえると期待しすぎている

最初のミスは、はっきり見える・聞こえると期待しすぎているというものです。

「リーディングをしたら、まるで肉眼で見ている/肉体の耳で聞いているくらいはっきりとした見え方・聞こえ方をするはずだ」
「はっきりと見えていない・聞こえていないなら、それはリーディングしたうちに入らない」

このような先入観を持っている初心者の方はたくさんいますが、実際は毎回そうなるというわけでもありません。リーディングで見聞きするものは、もっと微細で、繊細で、時としてぼんやりとしていることもあります。

リーディングが苦手だと言っている人がやりがちなのは、リーディングしてデータをしっかりキャッチできているのに、「もっとはっきり見えたり聞こえたりするはずだ」と思ってノーカウントにしてしまうことです。

次のような現象があります。セミナー中、受講生さんが「リーディングしても何も見えませんでした」と言うことがあります。そういう時、わざと「それって大きいですか?小さいですか?」「滑らかですか?それともゴツゴツしていますか?」などと2択にして聞き返してみます。そうすると、意外と普通に「大きいです」「ゴツゴツしています」などと答えが返ってきます。

つまり、何も見えていないわけではなかったということです。本人の中で「これは見えたうちに入らない」と処理されていただけなのですね。だから、質問されると普通に答えることができるのです。

「リーディングしても何も見えない・聞こえない」という人は、まず「見えている・ 聞こえている」と判定する基準を下げてみましょう。ぼんやりとでも、ほんの少しでも何か見えた・聞こえた・感じたならば、それでリーディングできたとカウントしてみましょう。

また、見えたものをできるかぎり細かく言語化する癖をつけるのも有効です。「リー ディングしてもうまく見えない」という人は、しばしば「うまく見えない」の一言ですべて片付けてしまいがちです。うまく見えないならうまく見えないなりに、今見えたものを細かく言語化していきましょう。「何となく塊のようなものが見える」程度でも構いません。いずれ段々と感覚が育っていきますので、まずはそこからスタートです。

2. 視覚だけにこだわりすぎている

次のミスは、視覚だけにこだわりすぎているというものです。

霊“視“という言葉が一般的なように、「リーディング=視覚的にビジョンを見るもの」というイメージをつい抱いてしまいがちです。しかし、リーディングは何も視覚だけで行うものではありません。もっと様々な感覚を使ってリーディングをすることができます。

例えば、耳では聞こえないはずの声や音を聞くという聴覚的なリーディング(透聴能力)や、感情や感覚を体感的に感じるというリーディングもあります。私の友人は 「嘘には独特の匂いがする」と言っています。彼は嗅覚を使ってリーディングしています。

さらに言えば、五感のどれにも当てはめにくリーディングもあります。ビジョンを見たりメッセージを聞いたりするまでもなく、ただ「分かる」。なぜか答えを「知っている」。ドリーン・バーチューは、このような能力のことを「クレアコグニザンス claircognizance」(透知能力)と呼んでいます。実際、私自身はこのクレアコグニザンスを使うことがほとんどです。

「うまくリーディングできないんです」という人は、視覚的なビジョンを見ることに集中しすぎるあまり、視覚以外でキャッチしている情報を見落としてしまっていることがあります。そういう人に話を細かく聞いていくと、実際には「なんとなく温かい感じがす る」「かすかに何か聞こえている感じがする」というように、視覚以外で微細に情報をキャッチできていることが多々あります。

「うまくリーディングができない」という時には、視覚以外にも意識を向けてみることで、意外にも情報をキャッチできている自分に気づくかもしれません。

3. リーディングして分からなかった点をそのまま放置しがち

3つ目のミスは、リーディングして分からなかった点をそのまま放置しがちということです。

これは受験勉強に似ています。今の自分には解けない問題が出てきた時に 「よく分からない」でいつまでもスルーしているだけだと、実力はアップしていきません。当然、次にまた同じ問題が出ても分からないままです。リーディングもこれと同じで、「リーディングしたけどよく分からなかった」で終わらせてばかりだと、リーディング力はなかなか伸びていきません。

実際のところ、リーディングをする際には、

  1. まず波動をキャッチする
  2. キャッチした波動を認識可能な形に脳内で翻訳する

というプロセスを経ていきます。そして、波動を翻訳するプロセスがどこまでうまくいくかは、「この波動はこれを意味する」という知識のレパートリーを本人がどれだけ持っているかに左右されます。すなわち、「この波動はこれを意味する」という知識のレパートリーが少なければ少ないほど、リーディングしても「これが何なのか分からない」ということだらけになっていきます。

「リーディングしたけど、よく分かりませんでした」ですぐに引き下がってばかりだと、「この波動はこれを意味する」という知識のレパートリーが増えていきません。

「よく分かりませんでした」ですぐに引き下がるのではなく、意味が分かるところまで細かく問いかけていきましょう。

例えば、リーディングで何か食べ物のようなものが見えているけれど、具体的に何なのかがはっきりしないとします。ここですぐに「よく分からない」と諦めてしまうのではなく、そこからさらに突っ込んでいきます。

「これって肉?」
「それとも野菜?」
「もしかして果物?」

というように、こちらから能動的にあれこれと投げかけていきます。

当たっているなら、「どうやら当たりらしい」という手応えがあるとともに、そのイメージがさらに膨らんでいくような感覚があるはずです。また、外れていたら、「これは無理がある」という感覚や、イメージが萎んでいくような感覚があるでしょう。

果物というところまで分かったら、 次は「果物ってことは……柑橘類?」「それともベリー系?」というようにさらに絞り込んでいきます。こうやって絞り込んでいけば、最初の「何か食べ物のようなものが見えている」という段階を超えて、もっとイメージが具体的になっていきます。

「よく分からない」というだけで放置せず、こうやって少しでも理解できるように食らいつく練習をしましょう。そうしているうちに、リーディングで見えたものが何なのか分かることが増えていきます。

4. リーディングが正しかったかどうか確認していない

最後のミスは、リーディングが正しかったかどうか確認していないというものです。

「正しくリーディングできているかどうか自信がありません」と言う人は多いです。 そういう人に「リーディングが正しかったかどうか確認しましたか?」と聞くと、ほぼ100%と言っていい確率で「確認していません」という答えが返ってきます。

これは例えるなら、目隠しをしたままダーツを投げているようなものです。目隠しを取って的に当たったどうかを確認していないのに、「的に当てられているかどうか自信がありません」と言っているようなものです。それで自信が持てる方がむしろおかしくないでしょうか?

こういうことが起こる原因のひとつに、正しかったかどうかを確認できるものをリーディングする練習をしていないということがあります。

例えば、「身体の中に黒いエネルギーがある」とか「部屋に綺麗なエネルギーが満ちている」とか、目に見えないエネルギーをリーディングすることばかりに取り組んでしまいがちです。こうしたリーディングをすることそのものは何も間違っていませんが、「リーディングが正しかったかどうかを確認する」という目的に照らし合わせるならば、こうしたリーディングは確認が難しい点で不適格だと言わざるを得ません。

それではどうしたらいいでしょうか?リーディングが正しかったかどうかが明確に分かるものをリーディングしてみて、本当に正しかったかを確認してみればいいのです。

例えば、電車で目の前に座っている人が次の駅で降りるかどうかをリーディングしてみましょう。これなら答えが明確に分かります。あるいは、体内リーディングをして肺に穴が空いているのが見えたなら、実際に病院でレントゲンを取ってもらってみてもいいかもしれません。本当に穴が空いていたら、しっかり正しくリーディングできていたということです。

「正しくリーディングできたかどうか分からない」と思うなら、まずはしっかりと検証することからスタートし ましょう。もしかしたら、思っている以上にあなたは正しくリーディングできているかもしれません。

まとめ

この記事では、リーディングが苦手な人が犯しがちなミスとして、

  1. はっきり見える・聞こえると期待しすぎている
  2. 視覚だけにこだわりすぎている
  3. リーディングして分からなかった点をそのまま放置しがち
  4. リーディングが正しかったかどうか確認していない

という4つのポイントをお話ししました。

今後のリーディングの練習の改善にお役に立てば幸いです。

この記事を書いた人

東京在住の男性ヒーラー。幼少期から精神世界に関心を持ち、10代からエネルギーワークを実践。2014年からスピリチュアルヒーリングの研鑽を積み、2016年に独立してヒーリングサロン メルキーズを設立。癒しを求めるお客様にヒーリングのセッション・ワークショップをご提供している。近年では、トルコ人向けのワークショップを開催するなど、海外向けの活動も積極的に行う。

目次