ヒーリングのセッションで重要な観点

私がヒーリングのセッションをする際に最も重要視しているのは、「自分の現実は自分の願いが叶ったものである」という点です。これは様々な人やヒーリング技法で言われていることですね。私はヒーリング技法としてシータヒーリングやマルチプルアバンダンスを使いますが、どちらの技法でもこのことに言及されています。

生まれてから死に至るまで、すべての瞬間において、自分の願いは叶い続けています。

このように言うと「私はこんな現実を願ったつもりはない」という反論が出てきますが、頭で願ったことだけが叶うわけではありません。よく言われるように、人間には潜在意識や無意識と呼ばれる、普段は自覚できていない意識の領域があります。そして、自覚できる意識の領域から自覚できていない意識の領域まで引っくるめて、意識全体の中で最も優位にある願いが現実になっています。

さて、クライアントさんのお悩みは、基本的に「Xを願っているのに、現状はXになっていません」という形で表すことができます。「昇進したいのに、その機会がありません」「パートナーが欲しいのに、なかなか相手に出会えません」などですね。クラアントさんは、頭で考えている願いが叶っていないからこそご相談にいらっしゃいます。頭で考えている願いが叶っていたらわざわざご相談にいらっしゃません。「パートナーが欲しいのに、パートナーがいるんです」というのは変な話ですよね。

ここで、「自分の現実は自分の願いが叶ったものである」という点に立ち戻って考えてみるとどうなるでしょうか?

クライアントさんが「Xを願っているのに、現状はXになっていません」と言っているならば、それはつまり、現時点での本当の願いはXにならないことの方なのです。「Xになってほしい」とどれだけ強く頭で願っていたとしても、「Xにならないでほしい」という願いが意識のどこかにあって、「Xにならないでほしい」という願いの方が優位になってしまっているのです。

パートナーが欲しいのにできないならば、パートナーができないという方が現時点での本当の願いです。休みたいのに休めないならば、休めないという方が現時点での本当の願い。シンプルですよね。でも、シンプルだからといって誰もがすぐに受け入れられるわけでもありません。だからこそ、ヒーリングのセッションをご提供しているわけなのですが。

ものすごく単純化して言うと、「Xを願っているのに、現状はXになっていません」というご相談に対してセッションで行うことは、次の2点に集約されます。

  1. 「Xにならない方を本当は願っているのはなぜか?」を明らかにしていく
  2. 可能であれば、Xになる方の願いが優位になる(=現実化する)ように働きかける

(少しテクニカルな話:シータヒーリングでよく出てくる「メリットは?」「学びは?」という問いかけは、この「Xにならない方を本当は願っているのはなぜか?」をクライアントさんに自分で気づいてもらうための問いかけだと言えます)

「なぜ願いが叶わないのだろう?」というご相談内容でヒーリングのセッションをお受けになる方は、ぜひ、「実は、その願いが叶わない方が今の本当の願いなのだ」という考え方に対してオープンでいていただきたいと思います。「願いが叶わない方がいいなんてひとつも思っていない!」という考え方のままだとセッションはなかなか進みませんし、結局はセッションの効果もあまり出ません。

もちろん、最初から「願いが叶わない方を本当は願っている理由はこれだ」と分かっていなくても構いません。それを一緒に探っていくのがセッションです。「自分のまだ知らない自分を見つけよう」という気持ちでセッションに来ていただければと思います。

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