はじめに:リーディングが抽象的になればなるほど……
リーディングを始めたばかりの段階だと、
- 「何か黒いものが観えた」
- 「三角形が観えた」
というように、抽象的なものだけが観えることがあります。
「目には観えないものが観えた」という点で、これは大きな一歩を踏み出していると言えるでしょう。
とはいえ、抽象的なリーディングだと「何のことを言っているのかはっきりとしない」という難点があります。
そして、はっきりとしない分だけ、そのリーディングは役に立たないものになっていきます。
なので、抽象的にしかリーディングできない状態からはいずれ抜け出していくのが望ましいです。
一般的に言って、
-
リーディングが抽象的になればなるほど、そのリーディングは役に立たないものになっていく
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リーディングが具体的になればなるほど、そのリーディングは役に立つものになっていく
という傾向がおおまかには成り立ちます。
(「おおまかには」としたのは例外があるからですが、細かくなるのでこの記事では割愛します)
具体例で考えてみる
「リーディングが抽象的になればなるほど、そのリーディングは役に立たないものになっていく」とはどういうことなのか、具体例で考えてみましょう。
具体例1
極端な例を挙げると、骨折しているかどうかをリーディングしてもらって「緑色が観えました」とだけ言われたとします。
このリーディングだと骨折しているかどうかが全く分からないので、このリーディングはまず役に立たないものだと言えるでしょう。
(「緑色」というのが何を意味しているのか分からないという点で、このリーディングは抽象的です)
具体例2.
もう少しマイルドな例にすると、体内をリーディングをして「体内に何か黒いものがある」ということが観えたとします。
しかしこれだけだと、
- それは何か不調があるというサインなのか?
- それは何か黒い物質があるということなのか?
- それとも黒く観える想念があるということなのか?
などがはっきりとしておらず、どう捉えていいのかはまだ分からないと思います。
このリーディングを「肝臓に重金属が多く溜まっているので肝機能が落ちている」というところまで具体的にしていくと、体内で何が起きているのかが分かりますし、どう対処すればいいのかを考え始めることができます。
「どちらのリーディングの方が役に立つか?」と問われたら、具体的なリーディングの方をおそらく多くの人が選ぶのではないでしょうか。
リーディングをより具体的にするためのエクササイズ
ということで、よりリーディングを役に立つものにするには、より具体的なリーディングを心がけるというのが有効なアプローチのひとつです。
より具体的なリーディングをするためには、まず、
そもそも「より具体的なリーディングをしよう」という意図を持つ
というところがスタート地点になるでしょう。
(抽象的なリーディングで満足しきっていると、より具体的にリーディングしていく気になりません)
その上で、
-
何か抽象的なものが観えてきたら、「これはどういう意味か?」という点をさらにリーディングする(※勝手に頭で推測するのはNG)
-
ある程度具体的なものが観えてきたら、さらに「より具体的には?」という点を踏み込んでリーディングしていく
という練習をするのが役立ちます。
具体的なエクササイズ例
例えば次のように、より具体的になるようにリーディングを深めていきます。
「体内に何かキラキラするものが観えた」
↓
これはどういう意味か?
↓
「どうやら体内に重金属が蓄積しているようだ」
↓
具体的には何の重金属か?
↓
「カドミウムのようだ」
↓
具体的には身体のどこにあるのか?
↓
「腎臓らしい」
↓
etc.
ここまでくると、
「体内に何かキラキラするものが観えた」→「腎臓にカドミウムが蓄積している」
というところまで、ずいぶん具体的になります。
(※上でも書きましたが、これは頭で考えた推測ではなく、あくまでもリーディングであることが重要です)
このようにして、リーディングをより具体的にしていくように練習していきます。
また、具体的なリーディングをすることに抵抗があるというイシューがあるなら、それを解消しておくのが望ましいことは言うまでもありません。
おわりに
この記事では、抽象的なリーディングが持つ難点と、具体的なリーディングをすることの重要性、そしてより具体的なリーディングをするためのエクササイズについて触れてきました。
- 「リーディングしても、よく分からないものしか観えない」
- 「リーディングした結果を他人に伝えると、『何のことかよく分からない』という反応が返ってきがち」
という方は、リーディングをより具体的にするように取り組んでみることをおすすめします。
ご参考になりましたら幸いです。